ゼロトラストで注意すべき点

ゼロトラストを実現するにあたって気をつけなければいけないことは、バランスです。クラウドなどの外部接続が当たり前になったネットワーク環境で、セキュリティは何も信頼できないという考え方が求められるようになりました。だからできる限りの対策を講じて、安全を確保します。このできる限りというのが、人それぞれ捉え方が分かれます。

最大限にと考えるのであれば、それなりのリソースや設備などを考えなければいけません。当然コストも増えることになります。ゼロトラストで完璧を求めることはできません。常に更新される脅威から、完全に対応することは不可能だからです。

だからこそ、できる範囲で行うことが重要です。あまりに完璧さを求めてしまうと、それだけで業務に支障がでることになり、売り上げが落ち込み、支出が増えてしまうでしょう。それではいくらデータが守れても、本末転倒です。無理のないコストの範囲で対応し、対応しきれないところについては、発生した問題を最小限に抑えることを考えます。

ゼロトラストで注意すべき点は、均等に対応することです。コストがないからと言って一部分だけに費用をかけても意味がありません。それよりは全体的に一定のレベルで対応できる方が安全性が高まります。全ての項目について及第点が取れることが、理想と言えます。

広く浅くでも抜けがないことの方が重要です。そしてそれを監視して更新していくことで安全性を維持していきます。