ゼロトラストを理解するために基礎知識

外出中に自分を保証するためには、身分証明を持ち歩き、貴重品はできるだけ現金ではなくクレジットカードにして、カバンなどにしまって手放さないようにしなければいけません。見ず知らずの人に話しかけられたら、相手にしないでその場を離れるような対応が必要です。ゼロトラストはこのような対策をネットワーク上で行うことです。社外からクラウドに接続してデータを取り扱う時には、このような外出先の環境と同じです。

ゼロトラストでは身分証明書の代わりにIDとパスワードで認証を行います。そして貴重なデータは、暗号化して盗まれても使えないようにします。クレジットカードをカバンや財布にしまっておくのと同じ考えです。現金と違って、クレジットカードなら盗まれても暗証番号がわからないと使えません。

ゼロトラストによる不正アクセスの監視は、見ず知らずの人と話さないようにすることと同じです。わかっている人だけと話せば、トラブルは発生しないでしょう。そのために不正と思われる接続は、遮断し、影響を受けないようにする対策を行います。なりすましなどは、ロボットではないことを確認するようなシステムで対応可能です。

アクセスログをつけることで、万が一トラブルが発生した時に短時間でわかるようにします。ネットワークの問題に対して常に情報を更新することも重要です。最近のネットワークは高速化しているため、肉眼での目視は不可能です、全てにおいて自動化を行うことが求められます。