2023/05/24
工場では様々なデータが扱われている一方、外部からの不正なアクセスに晒されているのも事実です。不正アクセスを許してしまうとウィルスが侵入し、情報漏洩などの重大なトラブルに見舞われてしまいます。社会的な信用が著しく損なわれてしまうことから、工場では強固なセキュリティシステムを構築するのが普通です。工場でのデータ保全を目的としたセキュリティシステムで多いのが外部からの接触の遮断です。
初歩的な方法ですが効果は高く、アクセスができなければデータの漏洩は起こりません。しかし、USBメモリなどの記録媒体を外部に持ち出すことで情報が漏れてしまうことがあります。また、人の口からうっかり、重要な情報漏れてしまう可能性も否定できません。どれほど強固なセキュリティシステムを作り上げても、それを扱う人に気の緩みがあると情報の漏洩を防ぐことはできません。
工場でもっとも重要なセキュリティシステムは最新のプログラムではなく、情報管理に携わる人の心がけと言えるでしょう。工場で働く人のすべてが情報管理に大きな責任を持っていると自覚し、日頃の行いを省みて問題点を改善させることが重要になります。意図的に外部へ漏らさないことは当然ですが、日常の何気ない会話や立ち振舞いの中でも重要な情報が含まれていることもあるので注意します。セキュリティの重要性は決して他人事ではなく、職場にいる人全員が関係する事柄であることを忘れてはいけません。
