2023/05/24
工場では様々な面で管理が行われていますが、中でも食品工場は非常に厳しい衛生管理が行われています。セキュリティシステムについても人やデータのやり取りに限らず、異物混入の防止に重点が置かれていると言えるでしょう。食品工場のセキュリティシステムで多用されているのがエックス線検査機です。製造した食品にエックス線を当て、内部に異物が混入していないかを調べます。
また、磁石を近づけて内部に金属が入り込んでいないかを調べる方法もありますが、この方法では鉄など磁石に反応する金属しか調べることができません。そのため、金属に限らず様々な異物が発見できるエックス線検査機は優れたセキュリティシステムと言えるでしょう。また、製品の重量を検査するはかりも重要なセキュリティシステムの一種です。食品工場で作られる製品は予め重量が決まっているため、数値が極端に異なる物は分量が少ないか異物が入り込んでいる可能性があります。
特に包装された製品は開封せずに検査する必要があることから、エックス線やはかりによる検査は製品の品質を損なわずに異常の有無を確認する最適な方法と言っても過言ではありません。また、機械による検査以外に人の目による確認もセキュリティシステムの一環です。包装に穴が開いている、製品の形が崩れているなど、エックス線やはかりだけでは判別ができない異常は人の目で確認するしかありません。食品工場においては人の目こそがもっとも重要なチェックシステムと言えます。
