2023/05/24
工場は大勢の人が頻繁に行き来する場なので、外部から不審者が紛れ込んでも即座に判別するのは容易ではありません。重要な機密事項が流出する可能性は否定できないことから、対人を想定したセキュリティ環境の充実が大きな課題と言えるでしょう。多くの工場で古くから行われているセキュリティ対策としてIDカードの導入が挙げられます。身分証とタイムカードを兼用するタイプが主流であり、カードを持たなければ敷地内に入ることができません。
また、出入りの日時が記録されることから、個人情報や特許に関するデータなどを盗み出すことも難しくなります。一方でカードの紛失や破損、盗難などのヒューマンエラーには対処できないのが欠点です。近年の技術の進歩により、指紋認証や顔認証など、一人一人が持つ個別の情報をキーとするセキュリティシステムの導入も進んでいます。指紋や顔は偽造できないうえ、認証するまでの時間も大幅に短縮されることから、人の数が多い工場では理想的なシステムと言っても過言ではありません。
しかし、これらの認証システムも万能ではなく、指紋であれば指先の怪我で指紋を読み取れない、顔の場合は眼鏡やマスクによって誤作動を起こすなどの不具合が確認されています。どれほど高性能なセキュリティシステムを導入しても、最終的には人の目で問題の有無を確認しなければいけません。この確認をどれだけ的確かつ簡潔に行うかが、セキュリティ環境の改善に繋がると言えるでしょう。工場セキュリティのことならこちら